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2007/03
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BUD最終話についての考察(3)
今日は長文、興味のない方はスルー推奨~。

2.第九皇子の問題
 私としてはこれが最大の問題であり、ここをどう描くかが最大のポイントです。天地の契約による贄の存在、これは蕾に限らず東雲にも重くのしかかってきているはずです。この存在を彼らがどのように消化していくか、とても気になるところです。

(1)第九皇子の問題が何故問題なのか、あるいは第九皇子の問題とはどんな問題か
 蕾は第九皇子を心の神殿に住まわせ恋にも似た感情を抱き恋ができない。誰かとラブラブになって幸せな時を過ごし第九皇子を忘れる、そうなることを恐れている(うろおぼえですが…)。
 無垢な魂が拷問により天地を支え、しかもその無垢な魂により自分は命を救われ生かされている。命の恩人、などという陳腐な言葉では表せないかけがえのない第九皇子という存在を、何があっても忘れてはいけないと思う蕾の気持ちは十分理解できるものです。そしてそのような存在である第九皇子を心の神殿に住まわせ、彼の足元に跪く…そういう生き方を選択する道もないわけではありません。
 しかしですね、それは人生(天生?)の選択の判断を自分自身ではなく第九皇子、蕾の心にある第九皇子がすることになってしまうということですよね。それは従属。自分の存在は第九皇子の犠牲の上に成り立っているという事実は忘れるべきではないと思います。が、忘れるべきではないということが、恋をして誰かを思うとき第九皇子を忘れてしまうから恋をしてはいけないという結論になるのはあまりにも第九皇子に依存していないかと思うのです。第九皇子の前ではすべてのものは跪くべきだと思っているようで、現時点の蕾は少し危ういです。オトナになるということは、誰かに従属していた子ども時代を脱し、独立した一個の人格となることではないでしょうか。蕾には第九皇子を忘れるわけではないけれど、第九皇子の存在をしっかり受け止めながら、自身は独立した存在であってほしい、そうなって欲しいと思うのです。誰よりも自由で、誰よりも強く美しい蕾が私の理想です。
 そしてそれは実は東雲にも言えることではないかと思うのです。第九皇子の存在により、自分がシアワセになることをすっぱり諦めてしまうのは、東雲の方ではないかと思っていました。贄の皇子という存在はこの地に生きるすべての者の上に重くのしかかるものですが、蕾は自分の命を救ってくれたという点で、他の誰より心深く根ざす問題となっているのと同様、東雲も双子の兄弟であるという点で、蕾と同じくらい重い問題なんじゃないでしょうか。つまり、同じ時同じ姿で生まれてきたのに、何故贄は私ではなく弟だったのかと、答えの出ない問題、出口のない迷路に迷い込んでしまっているのではないかと思うのです。

(2)第九皇子の問題の意味
 BUDにおいて第九皇子の問題はいったいどういう意味があるのか。
 (1)で述べたように、第九皇子の存在が蕾にとって越えなければならない問題としてあると思うのです。天地の契約の見直しが行われ贄制度(?)が廃止されれば(例えば余音事件により見直しが行われるとか・笑)、蕾にとって恋をするための障害が取り除かれ問題は解決するわけですよね。あるいは蕾(や東雲)の尽力により第九皇子が解放されるということも考えられるわけです。
 しかし、私は天地の契約による贄制度は蕾や東雲がどんなにがんばっても解決できない問題だと思います。この契約はどんなに理不尽であってもどうしようもないものです。
 そもそも人生ってそういうものではないでしょうか。幼い頃は自分の力で何でも解決できると思ってたし、実際できていた。でも、世の中はそんな甘いものではない。自分の力ではどうしようもないことが存在する。自分の力ではどうしようもないことを思い知ることが大人になるということで、その自分の力ではどうしようもないことにどう対応していくのかが、大人の中身が問われるところなのではないでしょうか。矛盾に満ちた世の中のありようの前で、自分自身をどう前進させていくかが問われる。第九皇子の存在は蕾が精神的にもう一歩前進するための試金石なのではないのかな。
 第九皇子が解放されたら私もすっきり「しのつぼ」モードに入れるのですが(笑)、物語に深みを持たせるという意味でも、第九皇子は救われない存在にしておく、というのが私の考える最終話です。

(3)第九皇子の問題の解決
 (2)でも書いたように私の考えるBUD最終話では贄の皇子の存在はなくならないと思います。誰かの犠牲の上に自分の存在があるというのは、BUDの世界に限らず現実的にあることですよね。
 では、蕾はどうそれを乗り越えていくか。
 外的には贄制度は存続しているのだから、自分の中で何とか決着を見なければならない。自分自身をどう納得させるか。
 ・・・私は心の決着をどうつけたらいいのか、さっぱりわかりません。というより、このような問題に正解となる解答なんてないんだと思います。忘れる、心の中の第九皇子に跪く、第九皇子を畏界のひとやから力ずくで連れ出す、天神界に殴り込む(笑)、天地の契約をなくすよう働きかける(蕾には無理?)、出世して契約に係わることができる地位につく(蕾には無理?)、誰かにお願いする(蕾には無理…)などなど。正解なんてない。常に迷いつつ悩みつつそれでも生きていかなければならない。試行錯誤と自問自答の繰り返し。前進しているのか後退しているのかさえわからない迷路ですね。でも、その試行錯誤と自問自答の繰り返しこそがその人(天仙?)の歩んだ道となるのでしょう。
 
 (つづく)
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BUD最終話についての考察(2)
 前回に書いたとおり私の予想する最終話は、蕾が第九皇子の問題を克服して恋をすることを中心に、それに東雲の恋も絡ませるお話です。これを大きな軸にもう少し詳しく細部を検討していきます。

1.蕾が恋をすることについて
 まずは蕾の恋についてです。蕾は恋を知ることになると思うのですが、最終話ではどこまで描かれるのか。つまり蕾は具体的な誰かに恋をするのかしないのか。恋を知るといってもそれはどの程度か。ありうるパターンとして、
(1)第九皇子の問題だけ解決、蕾は晴れて恋のできる状態に。
(2)恋の予感。
(3)誰かに恋する。
(4)誰かとラブラブになる。
(5)誰かと結婚して子どもまでできてる。
 しのつぼサイトを運営している私としましてはここが一番のポイントかも。だって蕾の相手は東雲なんですから、私の中では(笑)。なので(2)止まりにしていただくというのが一応の希望です。
 また、具体的に恋をする場合、その相手が誰なのかも問題です。現在登場している人物のうち蕾の恋の相手になりそうなのは萌葱ちゃんくらいしかいませんから。新しい人物を登場させるのも唐突だし、かといって萌葱を相手にするには萌葱自身も成長させなければなりませんしね。もし東雲が恋の手解きをするのなら(「春指南」シリーズでは東雲が蕾と萌葱に手解きしてた)、蕾と萌葱というチョーオクテのふたりへの手解きは東皇使就任以来最大の難題かもしれないです。
 萌葱が相手として妥当かどうかという問題もあるのですが、現在のままではなく萌葱も成長するだろうし、蕾の相手としては、蕾同様愛やら恋やらに疎い方がいいような気もするのです。
 ・・・つか、本当のことを言うと、蕾の恋の相手(東雲以外の場合)は誰かという問題に私自身あまり興味がないので、突っ込んで考えたことがないのです、ゴメン。
 まあとにかく、最終話としては、蕾が第九皇子の呪縛(?)から解放され(←えーピッタシな言葉が見つかりませんでした。なんだか第九皇子が悪者みたいな書き方になっちゃいましたよ;)、人として(じゃなく天仙として)また少し成長することが大切であって、誰に恋するかはそれに比べたら些細な問題だと思うのです。一般誌でまさか東雲とラブラブになるはずもなく、常識的な範囲に収まるはずなので、蕾の相手が誰であっても私は構いません。具体的な誰かが判らない方が、妄想が広がり易いような気がするだけで(苦笑)。

 ・・・実はそれよりも私が気にしていることは、蕾の封印です。蕾が恋しても、幼い姿だったら・・・ヤダ。蕾って下界では何歳の設定なのか分からないのですが、ううーーん、私としては恋するには幼すぎます~。ナントイウカ、子ども作れるの? そりゃ、子ども(児童とでもいうべきか)のうちに結婚するということは古今東西あるんだろうけど。結婚と恋はイコールじゃないですしね。私ショタじゃないんで、できれば恋する蕾は封印の解けた蕾であって欲しいな~。それに心と身体って切り離せないと思うのです。心が恋するなら身体も恋する。心が恋することができるのであれば、身体も恋することができる。反対に身体が恋することができない(つまり幼い)と心も恋することができない(心も幼い)のではないかと思ってるのです。とすると、蕾の封印問題もなんとか解決しなくちゃならなくなるってことですね。
 
 (つづく)
短期集中連載(笑)・BUD最終話についての考察(1)
 原作者さまは着々と新作をお描きになってらっしゃいますが、BUDはあと1回分残っているはず。そしてその1回で完結のはずなのですが、BUDネタ切れの今、最終話はどうなるのだろうと時々考えます。
 そこで今回はBUD最終話はどうなるかについて書いてみようと思います。数回に分けてブログにUPします。ほぼ毎日更新予定です。
 最初にお断りしておきますが、これは私の勝手な推測です。私は文字書きではないので、話はどのように作るべきかという方法論も全く知りません。また、この考察を書くにあたり、BUDを読み返すということはしていません。部屋が散らかっててコミックスや「春指南Ⅱ」掲載誌が見あたらないのです(どこかにあるはずなのですが…苦笑)。なのでうろ覚えなところもあって、論理的に破綻しているかもしれませんが、まあ東雲ファンの戯言だと思って気楽に読んでくださいね(^^)。

 風都に一応の決着がつき、天界にも下界にも日常が戻って、番外編はそれぞれの恋模様について描かれてます。橙士の蕾ラブになったエピソードや透と夕姫ちゃんのその後などなど。そして春指南シリーズでは主人公の蕾の恋が取り上げられているわけですよね。で、最終話は春指南Ⅱの続き、つまり蕾の恋の行方が描かれるのだろうなと思うのです。姿は年齢が封印され少年なのだけれど精神的にはオトナな蕾も、自分の恋に関してはかなりオクテなわけで、そんな彼が恋を知り蕾がふくらみ花開く時、またひとつ成長するのではないでしょうか。
 蕾に対し結婚子作りのプレッシャーがかかってきているけれど、蕾は第九皇子の存在のため恋ができない。「春指南Ⅱ」までの状況はこんなところでしょうか。問題があってそれがまだ解決できないでいる状態ですよね。だから最終話ではその問題に対して何らかの解決策が示唆され話は進み出すのではないでしょうか。つまり、第九皇子の存在という恋をするための障害を何とか乗り越える。そして蕾は恋を知る。…というのが私の考える最終話です。

 チョット待って、東雲の恋は?
 「春指南Ⅱ」では、蕾が恋ができないのと同様、東雲も恋ができないでいるとなっています。蕾は東雲の双子の弟の第九皇子に、東雲は蕾の皇女姿に、つまりお互いそれぞれと同じ姿形をしている違うものに囚われて恋ができない。
 BUDの主人公は蕾で、東雲は蕾の周りを取り巻くその他の登場人物のひとりなわけで、ここへきていきなり蕾と対比される扱いになっているのに、実は少し戸惑っているのですが。というか、東雲の恋はほっといてくれてもよかったなと(笑)。それはともかく、最終話で蕾の恋に何らかの結論が与えられる、恋ができないでいる状態を脱すると予想する私としては、東雲の恋についても何らかの結論が与えられるのかなと思うわけです。しかし、主人公は蕾なので、中心となるのはやはり蕾の恋だと思うのです。
 
 (つづく)
イラスト

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